【ホダカファクトリーレーシング】雨の中のハードレース!JBCF第2回大磯クリテリウム レースレポート

5月14日(日)神奈川県の大磯プリンスホテル内特設コースにて第2回JBCF大磯クリテリウムが行われました。
1周1㎞の周回コースで行われたレース。昨年大会のE2クラスタでは蠣崎選手が優勝しE1昇格を決めた相性の良いコースでもあります。当チームからは蠣崎選手、野中選手、吉田選手が出場しました。

E1クラスタ(1km×30周=30㎞)
蠣崎選手、野中選手、吉田選手

選手からのレースレポートを掲載いたします。

蠣崎選手レースレポート

私にとってはホームコースとも言って良いほどに走りなれた「いつもの」大磯ロングビーチ特設周回コース30周(30km)で行われた今回のレース。
今回の最大目標は優勝、最低目標は6位以内とし、レースに臨んだ。

号砲で一斉にスタートし、約1周回のローリングを経てリアルスタート。
いつも通り第1平塚コーナーを先頭で突っ込んでいく。
天候も雨で路面状況も完全なヘビーウェットであることもあり、とにかく前々展開かつレースを積極的に作っていく走りを心がけた。

リアルスタート直後先頭を行く蠣崎選手

序盤から中盤にかけては集団中盤から後方に位置している選手たちの脚を削るために多有力選手たちと共に積極的に動いて、集団のペースを落とさないように意識。
これにより集団は常に縦に伸び続けている状況となり、後方に位置していた選手たちの脚を削ることができた。
途中アタックした選手と共に若干の飛び出しはあったものの、基本は一つの集団のままレースは進んでいった。
中盤から終盤にかけては若干ペースの緩んだタイミングはあったものの、大きくペースダウンすることなく、50km/h前後ほどの速度で終始進んでいく。

小田原コーナーを抜ける蠣崎選手

 

大体何かが起こる残り3周。飛び出しでの逃げ切りを図ろうとする選手がいたが、ゴールスプリントに持ち込みたい選手で前を追い集団に吸収。
ラスト1周。ジャンを聞きながらTRYCLE.ingの田渕選手が抜け出しを図るが決まらず、そのまま縦に伸びた集団のまま最終コーナーへ。
この時前から5番手付近の好位置を取る事に成功。
立ち上がってゴールスプリント。
スプリント力の飛び抜けた2名の選手が若干頭が出て、その後ろ3、4、5番手争いで最後はハンドル投げ勝負。
写真判定で残念ながらタイヤ差の争いに敗れてしまい惜しくも5着となった。

ゴールスプリントをする蠣崎選手

ゴールスプリントをする蠣崎選手

なんとか最低目標とした6位以内は達成したが、優勝を目の前にあったにも関わらず取りこぼしてしまいとても悔しい。

今シーズンは10月の全日本実業団トラックと3月の富士クリテリウムチャンピオンシップでの優勝を最大目標とし、「スピードマン蠣崎」完全復活という目標に向けて日々鍛錬を積んでいこうと思います。

日頃より活動へのご理解ご協力、熱い声援をありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

入賞を決めた蠣崎選手

吉田選手レースレポート

2023年5月14日、神奈川県にある大磯ロングビーチにある駐車場にて開催されたJBCF大磯クリテリウムに参戦。JBCFのレースとしては第2回目となり去年に引き続き2回目の参戦となった。去年はE2クラスで走ったが、今年はE1クラスでの参戦。会場に着くと1年ぶりの海岸が目に映り、去年の参加が昨日の様に思えてきた。1年の時間はあっという間だなぁとしみじみ感じた。
レース当日、E1クラスは午後のスケジュールであり、試走時間も午後であったが、マネージャーミーティングに参加するため朝の5時に出発。会場までは約2時間かけて到着。マネージャーミーティング前に午前中の試走時間が有り、2つのコーナーの様子を見ていた。

大磯クリテリウム コースマップ

マネージャーミーティング終了後、午前中のレースを観戦。レース展開として多かったのが残り3周以内からホームストレートで単独アタックを仕掛けると、意外と集団が追わずに逃げ切り勝利という展開が多かった。そのため自分もレースプランとして逃げを考えていた。

午後の試走時間が近づき、準備開始。試走では特に小田原コーナーの深さを確認。ちなみに午前中までは雨が降らずに路面もだいぶドライだったが、午後のレースの途中でいきなり激しい雨が降り始めた。そのため試走時間はドライ、レース時間はウェットという、コンディションが大きく変わることになってしまった。しかしそれはみな同じ条件。天気は人間の力で変えることは出来ない。自分の中で出来る限りのことをやりたい。レース開始前に試走の時と比べて少し空気圧を落としてレース開始。

レースは前に位置取りすることを意識。特にクリテリウムはコーナーの立ち上がりで集団が伸びてしまうため、後ろにいるほど集団に戻るのに脚を使ってしまう。そのため終始前から10番手以内には位置していた。今回の目的が前の位置取り練習という目的もあったため、これが出来たのはすごく良かった。

集団前方を走る蠣崎選手(中央)と吉田選手(左)

しかし問題点として、自分のコーナーの立ち上がりが下手で前の選手と少し間を空けてしまったことが挙げられる。それに脚を使ってしまい、後半少しずつ疲労が溜まってきた。加えて小田原コーナーでペダルヒット1回、後輪スリップを1回やってしまい、立ち上がりの下手さを実感。思えば去年もペダルヒットをやらかしていた。成長していないなぁ。

最終周、平塚コーナー手前で知り合いの選手が単独アタック。しかし他のカテゴリでも逃げ切り勝利の展開が多かったため、集団は逃がさない。自分も付いていき5番手で最後の小田原コーナーに入った。そこまでは良かったものの、小田原コーナーでインから前に出ようとする選手が多く、そのため立ち上がりではかなり番手を落としていた。そこからスプリントする脚も無く、頑張って脚を回してゴール。18位。

今回良かった点は前の位置取りをうまく出来たこと。これは前回のレースで課題としていたので良かったと思う。この調子でロードレースでも位置取りをうまくできるようにしていきたい。加えて、チームメイトの蠣崎選手が入賞したのも大変嬉しかった。悪かった点としてはコーナーの立ち上がりで前の選手とギャップを作ってしまったこと。そのせいで脚を使ってしまい、最後に力尽きてしまったので次からはギャップを作らないように心がけたい。

次回のレースは5月28日の弥彦ロードレース。動画でコースを確認すると細い田んぼ道の直角コーナーや、対向車線が使えない部分もあるため今回練習した前の位置取りや課題のギャップを作らないことを意識して脚を温存。そして入賞を目指したい。

野中選手レースレポート

初戦とした伊吹山ヒルクライムからはだいぶ練習が出来ている状況だが、得意ではない土平坦のクリテリウムでどこまで上位に食い込めるかが楽しみなレースであった。

前日までの天気予報は雨だったが、会場に到着した時点では雲りで明け方まで降った雨も風の強い大磯の環境のおかげでドライコンディションとなっていた。

ドライの状況下で試走を5周、コース自体は通常の大磯クリテリウムと同様なので正直ドライコンディションでの所見はなかった。ただE1のスタート前には土砂降りの雨が降るという予報だったためそれに備えた低圧フロント4.5、リア4.6Barで試走をした。

予報通りE1・1組目のスタート前には土砂降りの雨が降ってきた。アップをしたかったが雨に備えた準備(防水のシューズカバーやホットオイル)に追われ十分なアップが出来ないままスタートとなった。

集団内で小室選手と走る野中選手

序盤は問題なく集団内にいたがレース後半に差しかった20周付近から直線でのペースアップに対応しきれなくなり、平塚コーナー~シケインのコーナーで差を詰めて集団に戻る周が続くようになった。その状態でなんとか集団に残りレースは最終盤へ。

後半スプリントに備えて集団のペースが極端に落ちる場面もあったが、自分の脚の状況やこのレースの落車の多さから無理に前に出ることはしなかった。

30名以上の集団スプリントとなり、最終コーナーで落車も発生したが集団後方で回避してフィニッシュ26位でレースを終えた。

荒れた天候から単調なコースに反して落車の多いレースだったが、明後日は優勝を狙う『アミノバイタル®全日本最速店長選手権』に出場するのでひとまず無事集団完走できた事は良かった。練習時間は増やせてきているので今月末の弥彦ロードでは30位以内の完走を目指したい。

バッドコンディションのレースを終え安堵の表情

次回出場予定

ホダカファクトリーレーシングの次戦は5月28日(日)JBCF第2回弥彦ロードレースに野中選手、吉田選手が出場します。
応援の程よろしくお願いいたします!