【ホダカファクトリーレーシング】2020-2021シーズンシクロクロス最終戦。茨城シクロクロス 土浦ステージinりんりんポート土浦

【レースレポート】シクロクロス最終戦!茨城シクロクロス 土浦ステージinりんりんポート土浦

3月21日(日)茨城県のりんりんポート土浦にて、シクロクロスの2020-2021シーズンの最終戦となる「第3戦 RENAULT つくば・RENAULT 水戸 presents 土浦ステージ in りんりんポート土浦」が行われました。ホダカファクトリーレーシングからはオフロードレースを戦う『NESTO Factory Team』として2名が参戦しましたので、そのレースレポートをお送りします。

シクロクロスって何?

シクロクロスは、もともとロードレース選手のオフトレーニングの一環として始まった、秋冬がシーズンのオフロード自転車競技です。
一見ロードバイクのようなサスペンションの無い比較的細いタイヤのオフロードバイクで泥、砂、雪の上でもレースを行います。
コース内に階段やシケインと呼ばれる障害物があり、自転車を担いでクリアしていくのもこの競技の見どころです。
 

レポート

NESTO Factory Teamからエントリーしたのは以下の通り。
カテゴリー1(C1)詫間選手
カテゴリー2(C2)吉田選手

C1カテゴリー

今シーズン、シクロクロスのレースに出れていなかった詫間選手はこのレースが初戦で最終戦となり、C1残留かC2に降格かのかかった大切な一戦となった。天気は予報通りの雨、ポイントのない詫間選手は最後尾からのスタートとなった。

ホームストレートは幅があり広く長い設定で詫間選手は10番手前後まで位置を上げて第1コーナーへ。ウェットコンディションの中2度の転倒があったものの、しっかりと順位を上げていった詫間選手は3位で最終周。

着実に順位を上げていく詫間選手

実はレース中盤からビンディングペダルが外れない・嵌らないトラブルを抱えたままレースをしていたという詫間選手。2名パックでの3位争いとなったが、最後は敗れ、惜しくも表彰台を逃す4位となった。

最終周、緊迫した3位争いに臨む詫間選手

詫間選手コメント

あと一歩で表彰台だったが、(4位)トラブルも含めてこれが今の実力。改善点を一つ一つ潰して来シーズンは全日本選手権出場を目指したい。

C2カテゴリー

大会最終レースとなったC2には吉田選手が出場。今シーズンからシクロクロスを始めた吉田選手は昨年のうちにC4で2位、C3で優勝してC2に昇格した有望株。今回が初めてのフルウェットコンディションのレースとなった。

吉田選手は予備のシューズを用意し、念入りに試走をしていた。特に斜めに下る斜面や、担ぎセクションになるL字キャンバーは何度も試行錯誤を繰り返し自身のラインを見つけていた。

吉田選手は最前列でレーススタート。クリートキャッチミスにより位置を下げてしまうが、直後のホームストレートで挽回し2番手につけた。

1周目の時点で優勝争いは、ホールショットを取った選手と吉田選手の一騎打ちに。2周目まではこの2名パックで展開した。

3周目に吉田選手は念入りに試走を行っていたエリアで加速。先頭に立ち、コーナー明けやストレート区間で力強く加速して、後続との距離を広げていった。そのまま独走態勢となり優勝。シクロクロスを始め1シーズンで国内最高峰カテゴリーとなるC1に昇格を決めた。

吉田選手コメント

実は試走でリアホイールをパンクさせてしまうハプニングがありました。しかし会場に来ていた知り合いがホイールを貸してくれたので出走することが出来ました。人との縁に感謝です。スタート前にはシューズの不具合にも気づきこの二つで気持ちが沈んでいました。しかしレースが近づくとなぜかテンションが上がってきました(笑)

ウェットの路面は何回か練習してきたので不安はなく、むしろテクニックが要求される分、自分はどこまでできるのか楽しみでした。

反省点は後半のコーナーで後輪のトラクションをうまくかけることができなかったことで、原因は後輪荷重を忘れていたこでした。意識しなくても上手なコーナリングができないとC1では通用しないと思うので練習していきたいと思います。

反省点はあるもの、優勝はやはり嬉しいです。目標にしていた【1シーズンでC4からC1】も達成できたので満足のいくシーズンでした。念願のC1ライダーになれたので、来シーズンはシクロクロス全日本選手権出場を目指して練習していきたいと思います!

うれしい表彰台のてっぺん、次シーズンからは国内最高峰カテゴリーで戦う

2020-2021シクロクロスシーズン総括

シーズン最終戦のC1で詫間選手が4位、吉田選手がC2優勝&C1昇格と素晴らしい結果でシクロクロスシーズンを締めくくることが出来ました。昨年12月に行われたシクロクロス全日本選手権では野中選手が38位と満足のいく結果ではないながらも力を示しました。

NESTO Factory Teamの2021-2022シクロクロスシーズンは、加入予定の蠣崎選手、今回C1に昇格した吉田選手を加えたC1選手、4名で戦います! パワーアップしたNESTO Factory Teamの活躍にご期待ください!