【ホダカファクトリーレーシング】シーズン最終戦!第1回JBCFかすみがうらタイムトライアル・ロードレース
10月16日(土)、10月17日(日)茨城県のかすみがうら市にて初開催となる第1回JBCFかすみがうらタイムトライアル・かすみがうらロードレースが開催されました。タイムトライアルは4㎞の周回コースで土曜日に、ロードレースは4.8㎞の周回コースで日曜日に行われました。ホダカファクトリーレーシングはこのレースをシーズン最終戦とし、5名のメンバーが出場しました。
E1クラスタ
TT 4km×2周=8㎞
RR 4.8km×13周=62.4㎞
野中選手
E3クラスタ
TT 4km×1周=4㎞
RR 4.8km×9周=43.2㎞
髙橋選手(TTのみ)
峰岸選手
蠣崎選手
吉田選手
野中選手レポート
タイムトライアル
初開催となるかすみがうら会場だが、地元自治体の協力体制を大変よく感じる会場だった。開催に向けたすべての関係者の人力に感謝したい。タイムトライア(TT)は得意な種目ではなく、特別な練習も積んでいないため逆に落ち着いて臨むことができた。夏に参戦したホビーレースのTTで出走時間を間違えてしまったことがあったので、出走時間を何度も確認して余裕をもってスタートに向かった。レースはエリートツアーではE1だけが2周、8㎞のTT。
1周目はスローペースで入ると決めていたのでスローな入りでスタートしたが、どうもDHポジションがしっくりこない…
前回のTTから使い始めたばかりの新しいバーでポジションが全く煮詰まっていない。気になったまま1周目が終了。2周目に入るクランクコーナーは得意でフルスピードで抜ける。歓声が心地いい。2周目は出し惜しみせず全開で、しかしポジションは気になるまま・・・何とも言えないままフィニッシュして35位となった。TTのためのトレーニング、フィッティングにも時間を使う必要があると改めて思う結果だった。
ロードレース
ロードレースは朝から雨が続き、E1は土砂降りの中のスタートとなった。クリテリウムのようなコース内容だが、1ヶ所きつい登坂があり、勝負のポイントとなることは間違え無い単純なコースであった。
距離は長いものの、1周が短いこともあり序盤から様々な選手が積極的に動く活発な集団となり小さな逃が出ては吸収を繰り返すクリテリウムのような展開が続いたが、中盤にはやはり勝負どころの登坂で一気にペースが上がった。
これまでの活発な展開ですでに集団は30名以下に絞られており、大きな分裂が発生してしまった。後方に残されたが後方メンバーで協力して何とか追いつく。その周の登りでもまた分裂、今度は前方集団に残ったので後方に追いつかれないよう集団のけん引に協力するが、後方メンバーに追いつかれる。勝負所の登坂のたびにこのような攻防が繰り返され、ついに8名の逃げを許してしまった。8名との差は一気に広がり、縮められないまま終盤にとなりゴールは9位以下争いとなった。
ゴール前の登坂ではメイン集団のけん引に協力的でなかったメンバーが一気に先行し少し不服に思いながらも追従。差し切れる脚はなく14位となった。調子がよくつねに入賞圏内で走れた去年とは異なり、膝の不調から身体を作りきれない苦しいシーズンであったが、最終戦ではシーズン最高位の14位に入ることが出来たのはよかった。とはいえ、先頭8人の逃げに加われなければ勝負に加われていないので来シーズンに向けて体を作っていきたいと思う。
髙橋選手レポート
タイムトライアル
このような状況下でレースが開催できたのは、運営、自治体、地元住人の方々、準備に携わった地元チームの方々などの多くの方のご協力の賜物だと思います。ありがとうございます。スタート時刻はコースの安全確認のため数分遅れてのスタートになりましたが、久しぶりのレースでもスタート前の独特の緊張感とワクワク感が交錯する感じと、レースが始まると平常心で挑める感じはいつも通りでした。
コースは90°コーナーが3か所ありますが基本直線なので、できる限り空力が良いと言われているフォームで最短コースを走ることを意識しました。コーナーは、事前のコースの紹介動画と試走できつさを認識していましたが、やはり苦戦しました。一方、直線はホイールの恩恵を受け、今できる最大限の力を出し切れたかと思います。
人生初タイムトライアルでしたが、普段やっているヒルクライムとはまた違うレース環境で新鮮な気持ちです。一番はポジションなど柔軟に対応しなければならないと痛感しました。フィッティングを使ってよりよいポジションを導き出せて行けたらと思います。また気持ちを改めて次のレースに向けて努力していきたいと思います。
峰岸選手レポート
タイムトライアル
E3 34位(出走51人)
今シーズン2戦目となったかすみがうらTT。6月のレースで落車してしまい、怪我の影響から2ヶ月ほど満足に練習ができない状態だったが10月末のトライアスロンの調整も兼ねて参戦した。1周4kmのコースをE3は1周、時間にして5~6分程度。コーナリングには全く自信がないので、無理をせずに5分間のMAXパワーを出し切ることに集中する。レース当日は小雨がぱらついていたがレース前には止んでいた。試走、ウォーミングアップを済ませスタートを待つ。
レーススタート。しかし直後の細かいコーナーにうまく対応できずに速度が乗り切らない。その後、スタートの遅れを取り戻そうと前半の田園区間に入り330W程で踏む。自分としてはかなり踏んでいる感覚で少しキツさを感じるが、5分間のMAXパワーは360W程なので最後まで持つと信じる。コーナーを2回曲がって後半の湖沿いに入る。1番速度のでる区間だがパワーは300W付近まで下がる。あきらかに踏めなくなってきていたが残り1分程度なのでなんとか粘る。後半に向けてペースを落としながら5分37秒(34位)でゴール。TTポジションで上手くパワーが出せなかったのは練習不足だが、今のパフォーマンスでもペーシングとコーナリングでもっとタイムを減らせたかなとは思う。
ロードレース
E3 DNS
前日のTTから打って変わって気温10度の本降りの雨。コースの狭さや低い気温、ウェットコンディションでの技術不足、月末のトライアスロンへのリスクを考えDNSとした。当日はE3、E1出走メンバーのサポートに専念。
蠣崎選手レポート
タイムトライアル
天候:雨/曇
出場カテゴリー:E3
順位:8位
タイム:5分18秒(Top+18秒)
使用機材:STRAUSS Tri+ZIPP 900(ディスクホイール)+Realize(フロントバトンホイール)
レポート
前日までの練習の感覚から少し良い順位を狙えそうだったため、苦手なTTではあるが10位以内を目標にレースに臨んだ。天候は会場到着時は雨で気温も低かったが、段々と晴れていく様子で路面は確実にドライになりそうだったので、空気圧は前後とも7Bar(23Cチューブラー)。
レース距離が4㎞と短いこともあり、しっかりとアップをしてスタート場所へ移動した。スタートは感染症対策(?)のためか、ホルダーは無しで手すりにつかまった状態から。TTはとにかく耐えるレース。自分との闘いなので、気合を入れてスタート。
前半は住宅の間を抜けて、向かい風の畑のど真ん中の道を突っ切るレイアウト。とにかくここは40㎞/h以下にスピードを落とさないように、可能な限りエアロを意識したフォームでしのぐ。そこから湖畔までの区間はかなりの横風だったので、とにかく耐える。湖畔に出たらあとは約1kmの追い風直線。全開でゴールまで踏み切ってゴール。ゴール時点での順位はなんと全体の3位!
ちょっと感覚的には微妙&TTは超苦手ということもあり、暫定ではあったものの素直に嬉しかった。最終的には残念ながら最後のほうに出走した有力選手に負けてしまったものの、ここまで思ったような走りができていないもどかしさが少し晴れて自信につながるリザルトとなった。
ロードレース
天候:雨
出場カテゴリー:E3
順位:16位 (Top+3分04秒)
使用機材:STRAUSS Disc + MAVIC COSMIC SLR45(Vittoria CORSA G2.0 TLR 25c)
レポート
前日のTTでいい感じに調子が上がってきていたので、入賞を目標にレースに臨んだ。天候は会場到着時から雨で気温もかなり低かったため試走は行わずにギリギリまで車の中で待機し、準備と雨対策をしてから実走行にてアップを行った。
完全なヘビーウェットコンディションかつコーナーも多いレイアウトだったので、空気圧は前後とも5.5Bar(25Cチューブレス)。かなり落車のリスクが高かったため、とにかく前で展開して序盤の落車リスクを減らすことに専念。作戦通り1周目の落車は回避に成功。しかし、2周目のアタックに着くことができず、そこでできた逃げが勝ち逃げとなってしまい勝負からは早々に戦線離脱。。。
その後メイン集団内で展開し、集団先頭でローテーションにも加わりつつ、集団にいたジュニア選手に走りながら走行レクチャーなどもして淡々と距離をこなしていく。集団も気が付けばバラバラになってしまっていて、残り3周は5人ほどでローテーションを回しながら走行。そのままそのメンバーでゴールスプリントとなり、最終順位は16位。半分以上はDNFとなったサバイバルなレースで勝負にこそ絡めなかったもののしっかりと最後まで踏み切ることができ、前回の群馬大会よりも確実に調子が良くなっていることを実感できた。
ロードレースは今回が年内最終戦となるが、シクロクロスシーズンはまだまだ続いていく。また、今回のレースの結果を踏まえ、最終の年間ランキングに基づき来シーズンE2への昇格が決定した。このまま調子を落とさず、少しでも良いリザルトを残せるよう今後もトレーニングに励んでいきたい。
吉田選手レポート
タイムトライアル
今回のコースは4㎞のコースで走る時間としては5分前後のコース。この距離だとVo2maxの領域になり、最近よく練習してきた領域である。最初からペース高めで行くためにウォーミングアップは入念に行った。 スタートした直後、小さく狭いS字でフェンスに当たりそうになったが、うまく避けられた。その後は日々の練習で分かっている自分のぺ―スを守り、ゴールラインを通過。結果5:36で32位。
今回はTTバーを使用せずに走ったのだが、付けて走ればもう少しタイムを縮めることが出来たのではないかと後悔している。次にタイムトライアルを走る際には、エアロ効果を意識して走りたい。
ロードレース
この日の天気はひどく大雨が降っていた。コースはほぼ平坦の周回コースだが、コーナーが狭く後ろにいると中切れのリスクがあり、そして大雨のため落車のリスクもある。また一か所だけ1分程の登り区間があり、そこでふるいに掛けられるため、常に気の抜けないコースである。
スタートしてから、コーナーに入るまでになるべく前に出る。先頭集団に位置しながら2~3周すると徐々に人が少なくなり10人程度まで減ってきた。しかし私も脚がキツくなってきて4周目に登り区間で千切れてしまった。その後、後続の集団に合流するも、その集団の後方に位置していたことで、コーナー後の立ち上がりで脚を削ってしまい、遅れてしまう。そのままゴール。21位で完走。
反省点としては集団の中で位置取りをうまく出来るようにすること・立ち上がりの消耗を小さくすること・登りのインターバルをこなせる様になること。来シーズンまでに力をつけて先頭集団に付いていき、勝利出来るようになりたい。
次回出場予定
ホダカファクトリーレーシングのJBCF、Jエリートツアーの2021シーズンはかすみがうらロードレースが最終戦となりました。1シーズンを通して熱い応援をありがとうございました。来シーズンのメンバー、体制については2022シーズン開幕前に発表致します。引き続きの応援、よろしくお願いします!